「カラーコーディネーター検定」3級ノート

 カラーコーディネーター検定3級の覚え書きです。重要用語等を書いています。

3-1.色彩調和の考え方

配色実務で参考になりそうです。


【色相差による配色】
-例--------------
類似系の配色(色相差0~3)
対照系の配色(色相差4~12)
----------------
※以下、CCIC色相(24色)を参照

【同一色相の配色】
色相差0=色相が同じ
イメージのまとまりを表現
無彩色と有彩色の配色も含む
-例--------------
明度差で変化をつける
→同系色濃淡配色
pl-R3とdp-R3
----------------

【隣接色相の配色】
色相差1=色相環の隣同士
-例--------------
pl-R1とvv-p5
vv-G4とvv-G5
----------------
《メモ》
<ムーン-スペンサー>の調和論では
「第一の曖昧」と呼ばれる

【類似色相の配色】
色相差2~3
-例--------------
vv-O1とvv-O3
lt-G1とdk-G3
----------------
《メモ》
<ムーン-スペンサー>の調和論では
「マンセル色相環における色相差が7以上12未満にほぼ該当し、調和する領域」とされる

【見慣れの原理による配色】
色相の自然な並び
隣接色相も含む
自然の光と影の階調
-例--------------
木の葉が光にあたっている様子
----------------

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<ルード(アメリカの自然科学者)>
「日向の明るい部分→黄みに見える
日陰の暗い部分→青みに見える」
色相の自然連鎖
→自然な調和(Natural harmony)

中差色相の配色】
色相差4~7
-例--------------
アジアの伝統的な色使い
エスニック調
中国の五色(ごしき):赤、黄、青(→現代の緑)、白、黒
平安時代十二単(じゅうにひとえ)
襲の色目(かさねのいろめ)
※かさね=衣服の表と裏の配色
----------------
《メモ》
<ムーン-スペンサー>の調和論では
「第二の曖昧」と呼ばれる

対照色相の配色】
色相差8~10
高彩度にすると活動的でダイナミックなイメージ
-例--------------
熱帯地方の魚、鳥、蝶
スポーツ関係
----------------
《メモ》
<ムーン-スペンサー>の調和論では
「マンセル色相環における色相差が28以上に該当し、補色含め調和する領域」とされる

【補色色相の配色】
色相差11~12
色相の差がもっとも大きい
高彩度にすると活動的で刺激的なイメージ
-例--------------
vv-P4とvv-G1
----------------

【セパレーション】
明度が近似した補色色相で、色の境目に無彩色を挟み調和を得る為の手法
金属色を挟む事もある
-例--------------
vv-R3とWt(95)とvv-G5
----------------
《メモ》
明度の近い色同士を並べた時に生じる不快感を抑える
《ひとりごと》
知識として学ばなくても感覚的に使っている事が多い。


【明度差による配色】
色の見分けに深く関与
-マンセル明度---------
低明度色(0~3)
中明度色(4以上7未満)
高明度(7以上)
----------------
※マンセル明度→10(白)~0(黒)

【明度類似系の配色】
明度差1.5程度まで
明瞭性が低い
-例--------------
軽重感
硬軟感
----------------
《メモ》
境界が曖昧→意図的に目立ちの効果を抑える
素材感や表面感を変えるなど微妙な変化をつけ、味わいを出すことが出来る
セパレーションが用いられる事もある

【明度対照系の配色】
視認性が高い
明快
力動感
-例--------------
交通標識
サイン類
スポーツ関連商品
----------------
《メモ》
色相、彩度がほとんど同じでも視認性が高まる


【彩度差による配色】
-マンセル明度---------
低彩度色(3未満)
中彩度色(3以上7未満)
高彩度色(7以上)
----------------
※マンセル彩度→色相によって異なる

【彩度類似系の配色】
彩度差3前後
適度な明度差をつけると統一感が出る
無彩色同士(差0=同一彩度)も含む
-例--------------
派手、地味感
草木染め(中彩度色同士)
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《メモ》
明度差で形成される配色が多い
中明度同士→地味な印象

【彩度対照系の配色】
彩度差およそ7以上
明快で調和しやすい
-例--------------
無彩色と高彩度色
アクセントカラーに用いる
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【アクセントカラー】
低彩度色→大きな面積に使う
高彩度色→小さな面積に用いる


【トーン差による配色】
色調=明度と彩度を合わせた概念
色立体の等色相断面を適当な領域に区分けした場合の概念
デザイン界でよく使われる
イメージのコントロールが簡単になる
-例--------------
濁った感じ→イメージの共通性を示す
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【同一トーンの配色】
同じトーンの色を使った配色
トーンのもつイメージを表現しやすい
-例--------------
lt-R3lt-B2
dk-G1dk-P2
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《メモ》
高彩度のトーン→情熱的なイメージ
中彩度のトーン→穏やか
低彩度のトーン→明度のもつ感情効果が強く反映

【類似トーンの配色】
トーンが似た色同士の配色
隣同士のトーンを使った配色
イメージのまとまりを表現しやすい
-例--------------
mg-G5lg-O1ミディアムグレイッシュ緑ライトグレイッシュ橙
vp-P4lg-R1ベリーペール紫ライトグレイッシュ赤
pG(80)oP-Y2ペールグレイオフペールグレイ黄
※上記[]内は自分用に分かりやすく記載したもの
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【対照トーンの配色】
互いにイメージが対立的
明快な配色効果
-例--------------
vp-G3vd-G5ベリーペール緑ベリーダーク緑
vv-B4mg-Y2ビビッド青ミディアムグレイッシュ黄
vv-G1Wt(95)ビビッド緑ホワイト
※上記[]内は自分用に分かりやすく記載したもの
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文字だけではわかりづらい為、
後日、配色例の画像も掲載しようと思っています。

 


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