「カラーコーディネーター検定」3級ノート

 カラーコーディネーター検定3級の覚え書きです。重要用語等を書いています。

2-2.カラーオーダシステム

【カラーオーダシステム】
物体色を順序よく配列し、合理的または計画で標準化した表色体系
国際的な研究は1997年国際色彩学会(AIC)から始まった

【トーン】
=色調
明度と彩度
「うすい、濃い、灰みの」など表す事ができる

【知覚的等歩度】
=見た目に均等
《ひとりごと》
(よく出てくる用語だが、簡単な言葉を使えばよいのにと思う。)


3級では代表的な4種類のカラーオーダシステムが出題される(2016年現在)。
↓ここが第一関門。それぞれの特徴をよく整理する必要がある。

 

【マンセルシステム】
マンセル表色系=マンセル体系
-表示例------------
肌色→1YR 6/4(1ワイアール、6の4)
ネズミ色→N5.5
※[色相 明度/彩度]の順に連記
----------------
<マンセル(アメリカの画家、美術教師)>が1905年に考案
1929年『色票集』出版

アメリカ光学会(OSA)が並び方が均等性をもつよう修正

1943年『修正マンセル表色系』を発表
《特徴》
色相とトーンの二属性で表している
色相、明度、彩度の3つの尺度を使用
円筒座標
色立体
いびつな形(色によって顔料で表現できる限度がまちまち)
《メモ》
JIS標準色票には修正マンセル表色系が採用されている

【マンセルの色相:Hueヒュー】
5種類(赤・黄・緑・青・紫)を基本色相
中間色相を追加→小数点の表示も有
色相環

【マンセルの明度:Valueバリュー】
理想的な白→10
理想的な黒→0
間を10段階→小数点の表示も有
無彩色スケール
《メモ》
JISの系統職名では、
白→10~8.75の領域
灰色→8.75~2.25の領域
黒→2.25~0の領域

【マンセルの彩度:Chromaクロマ】
無彩色→0
1~10、12
無彩色からどの程度離れているかを表す
色相により鮮やか感が大きく異なる
表面色の見えのみに用いる

《メモ》
表面色以外の鮮やかさ:
・カラフルネス→明るい所で見る有彩色の鮮やかさ
・知覚クロマ→マンセルクロマに対応する標準色票の彩度
・飽和度→有彩色の発光物体or照明光に対して近くされる鮮やかさ


【CCIC】
商工会議所カラーコーディネーション・チャートの略
-表示例------------
ビビッドレッド→vv-R3
ペールブルー→pl-B3
ホワイト→Wt(95)
ミディアムグレイ→mG(60)
※[トーン記号-色相記号]で表示
----------------
《特徴》
色相とトーンの二属性で表している
《メモ》
カラーコーディネーターやデザイン専門家の配色実務に適合を目的

【CCICの色相】
マンセル色相環を80分割→24色相を抽出
6つの色域←マンセルの5色相にオレンジを追加
簡易カラーチャートではひとつおきに12色相としている

【CCICの明度】
10段階

【CCICのトーン】
有彩色→21分割
無彩色→10分割
《メモ》
6トーンの低彩度領域を重視(→デザインの現場でよく使われる)


【NCS】
=NaturalColorSystem
-表示例------------
あさぎいろ→2060-B10G
※[黒色度(黒味)クロマチックネス(色み)-色相]で表示
※黒み20%、色み60% BとGにはさまれた色でGが10%
----------------
<ヘリング(ドイツの生理学者)>1905年に示した

スウェーデン規格協会によって色票集(1412色)が公刊

1979年スウェーデンの国家資格に制定
《特徴》
均等色空間ではない
照明光などに関わらずどのように見えるかを表記
心理的尺度に基づいて人間の知覚量を記述することが目的
色彩心理、建築、デザイン分野で関心
生産分野では管理に不向き
EU諸国で産業用標準色票として使われる

【NCSの色相】
6主要原色(赤、黄、緑、青に白、黒を追加)
色相環→R、Y、G、B


【PCCS】
=PracticalColorCo-ordineateSystem
《特徴》
色彩調和を目的
オストワルト表色系と並んで配色計画に適している
国産

【PCCSの色相】
24色相
主要原色赤、黄、緑、青に心理補色を各対抗位置に配置
色相記号が付いている
-表示例------------
紫みの赤→1:pR
赤みの黄→7:rY
青みの紫→21:bP
----------------

【PCCSの明度】
17分割(知覚的等歩度)
白→9.5、黒→1.5
0.5ごとに目盛り
マンセル明度1.5ステップに対応
-表示例------------
Gy-5.0(マンセル明度N5に対応)
Gy-5.5(マンセル明度N5.5に対応)
----------------

【PCCSの彩度】
心理的に最も鮮やかな純色と比べている
純色を10s
色票で再現できる鮮やかな色は9s

【PCCSのトーン】
有彩色→12
無彩色→5段階
黄の純色と青紫の純色の明度は異なるが両方とも「さえた色」の仲間としている

【PCCSの色立体】
球を斜めにゆがめた形
黄の純色は明度が高いため上の方にある
青紫の純色は明度が低いため下の方に位置する

【PCCSの色彩調和論】
類似色相→色相差2、3
中差色相→4、5、6、7
対象色相→8、9、10

 


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