8-3.商品に見る色彩
【戦後から1960年頃】
・カラーステータスの時代
・欧米風生活への憧れ
・船来ものの雰囲気が人気
■1950年代、シネモードの色としてモーニングスターブルー、赤、赤と黒の配色、黒などが流行
・1951年ナイロンストッキングが人気
「鉄よりも強く、絹よりも美しい」
・三種の神器(1956年)
「電気洗濯機、電気冷蔵庫、電気掃除機」
【1960年頃~1970年代初頭】
■1962年、シャーベットトーンの流行
■サイケデリックカラー、原色調、ヒッピールック、自然回帰
・インテリアファブリックスが本格的に普及
・1964年アイビールック
=米国東部の名門8大学をアイビーリーグといいい、それらの大学に通う学生の服装を指したもの
・ピーコック革命
=1967年にメンズファッション界で起きたカラフルファッションの世界的な流行
→クジャクの雄は雌よりも美しいところから名づけられた
・ミニスカートの大流行
・ポップ調は当時のアート、ファッション、メイクアップ、グラフィックデザインなどに大きな影響を与えた
・ヒッピールック
→ノンスタイル、ノンルールを標榜
■1960年代調の色彩
→オレンジ、イエロー、イエローグリーン
・1960年代の三種の神器
「カラーテレビ、カー、クーラーの3C」
・マスコミを活用した生産者主導型
【1970年代の濁色】
・二元化の時代
・第一次オイルショックを機に、成長経済から無成長経済へ
・文明思考から自然や文化、精神性への関心へ
・商品サイクルや品質と価格とのバランスを考えた消費性向へ
・単品買い:効率的な消費性向、編集的な購買性向が表面化
■アースカラーがファッション、インテリア、乗用車、家電製品に至るまで人気
■ワイン色、オールドローズ、カーキ色など濁色系がブラウン系に次ぐ人気色
■ベージュは自然志向の代表色
・生活者主導型
【1980年代】
・濁色から清色の時代
■白と黒のニュートラルカラー、パステルカラーが人気
・服飾分野ではニュートラ(ニュートラッド)、ハマトラ(横浜トラディショナル)が流行
・1982年にファッションデザイナー川久保玲、山本耀司らがモノトーンファッションを発表
→DCファッションが人気を得た
・バブル経済と高級志向
■1987年は新車の75%が白が占めた
■1980年代中期から後期にかけて衣料、インテリア、家電、車で黒色が流行
■エコロジーカラーの出現
【1990年代以降】
■1991年:ネービーブルーを中心とするブルー系が人気
■1993年~1995年:ベージュ人気
■1996年冬季以降:こげ茶色(チョコレートブラウン)が黒と並ぶ定番色に