「カラーコーディネーター検定」3級ノート

 カラーコーディネーター検定3級の覚え書きです。重要用語等を書いています。

0.色に関わる主な人々

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色のはたらき
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【オズグッド】
■アメリカ[心理学者]
SD法(意味微分法)』
・コミュニケーション研究の中から開発した
・形容詞を両極において印象を回答させ色のイメージを分析する方法

【チェスキン】
■アメリカ[カラーコンサルタント
『役立つ色彩』
「運搬に使う箱を黒からうす緑に変えたら、作業者の疲労度が軽減した」
色に無知なことは大変な損失である

【ビレン】
■アメリカ[色彩学者]
『色彩心理と色彩療法』
「日常の運搬に使われる箱やコンテナは寒色系の明るい色がよい

 

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色の表し方
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【マンセル (1858-1918) 】
■アメリカ[画家、美術教師]
カラーオーダーシステム『マンセルシステム
=『マンセル表色系』、『マンセル体系』
1929年『色票集(The Munsell Book of Color)』出版
その後、アメリカ光学会(OSA)が並び方が均等性をもつよう修正
1943年『修正マンセル表色系』を発表
・JIS標準色票に採用されている
・円筒座標で三属性(色相、明度、彩度)を表す

【ヘリング】
■ドイツ[生理学者]
カラーオーダーシステム『NCS
・色の自然な体系をもとにした表色系
・1979年スウェーデンの国家規格に制定
色覚説『反対色説』を発表
「白と黒、赤と緑、黄と青の3組の反対色を仮定し、片方の信号を送られるともう片方は抑えられ、興奮と抑制の感覚で色が決まる」

 

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色の組み合わせ
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【ムーン-スペンサー】
■アメリカ[色彩学者](夫妻)
・マンセルシステムをもとにした色彩調和論をアメリカ光学会に発表
・明快な幾何学的な関係を重視
・調和の種類を3つに分類↓
同一性の調和
類似性の調和
対照性の調和
・曖昧な関係の配色は不調和であるとした↓
第一の曖昧
第二の曖昧
・調和・不調和の関係を「美度計算」によって割り出す方法を考案

【シュヴルール】
■フランス[化学者、ゴブラン織りの研究]
1839年『色の同時対比の法則』
・色相とトーンによる調和の概念を導入
・「類似の調和」と「対比の調和」に分類した

【オストワルト】
■ドイツ[化学者(ノーベル化学賞を受賞)]
カラーオーダーシステム『オストワルトシステム
『色立体』を完成
・色相は、ヘリングの心理四原色を基礎とした
・「すべての色は白色量、黒色量、純色量の総和からなる」とした

【ジャッド】
■アメリカ[色彩学者]
数多くの色彩調和論に共通する原理・原則について4つを指摘↓
秩序の原理」(等間隔で並んだ色空間から規則的に選択した色は調和する)
親近性の原理」(日常で見慣れた色の組み合わせは調和する)
共通性の原理」(共通性や類似性をもつ配色は調和する)
明白性の原理」(明快なコントラストを持つ色の組み合わせは調和する)
・商業上で利用される色の立場をよく言い当てている
現在も現実的な場面で通用するものとなっている

【ルード】
■アメリカ[自然科学者]
色相の自然連鎖』を考察
「日向の明るい部分の色は黄みに見える。
 日陰の暗い部分の色は青みに見える。」

 

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色覚理論
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ニュートン(1643~1727)】
■イギリス[物理学者、数学者、自然哲学者]
1704年『光学』
光をスペクトルに分光する実験を最初に行った
「人間の眼の中にもスペクトルを処理する多くの受容器がある」と考えた

【ヤング】
■イギリス[物理学者]
ニュートンの考え方に反し「色を3種類の受容器で3色の情報として処理する」と考えた

ヘルムホルツ
■ドイツ[生理学者]
ヤングの考え方を発展させ、各スペクトルに対して3種類の受容器がどのように興奮するかを示した

【キルシュマン】
『キルシュマンの法則』
「背景に対して検査領域が小さいほど色対比は大きい」
「色対比は両領域が離れるほど対比が生じにくい」
「明るさの差が小さいとき、有彩色の対比は最大になる」
「色対比の大きさは,領域の面積が大きいほど顕著」
「有彩色の明るさが一定のとき、彩度が高いほど対比が大きい」

 

 


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