「カラーコーディネーター検定」3級ノート

 カラーコーディネーター検定3級の覚え書きです。重要用語等を書いています。

8-1.日本の色彩文化

古墳時代
白、黒、赤→原始社会の色
-古墳の例-----------
九州各地の装飾古墳の内部壁面
高松塚古墳→漆喰地の壁面
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飛鳥時代
仏教が伝来
・鉱物性顔料

 

奈良時代
・赤から紫にいたる各色相の絵の具が整う
・素材の色が絵の具の色と同等に扱われた
(例)メノウ、貝、黒柿など
-特徴とする総合芸術例-----
仏教芸術、都の造営
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■繧繝(うんげん)彩色
=1つの絵の具を明暗に3分割して外にいくほど明るくなるように並べ、外縁を白でくくる
→他の色グループとの区別をはっきりさせる効果がある
■冠位十二階
五行説に基づきその上に紫を置いて定められた
■当色
=自分の身分にあたる色以外に官位の下の着用が許された
→着用の乱れが生じた為、平安時代に禁色の制度ができた

 

平安時代
・中国文化の影響から脱す
・和風装飾美形成
・赤を中心に色の多様化
(例)掻練、唐紅、今様色、一斤染
-特徴とする総合芸術例-----
宮廷の衣服美、文学的造形美観
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■禁色(きんじき)
=特定の位階の範囲にのみ着用が許された装束の色
■聴色(ゆるしいろ)
=誰もが着用できる衣服の色
■色目(いろめ)
=宮廷生活で男女ともに用いた衣服の配色
■紙の装飾技法の発達
(例)襲(かさね)、匂い、薄様


鎌倉時代
質実剛健日と模様の精神化
・武士の性質が強く表れた
・重い感じの色が愛好された
・吉祥性が表現されてたものが多い
-特徴とする総合芸術例-----
甲冑芸術、金属工芸品
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■甲冑
=金属、染色、皮革、漆芸など
■匂い
=上方が濃く、下方にいくにしたがって薄い色になるぼかし方
■裾濃(すそご)
=下方が濃い色になるぼかし方
■村濃(むらご)
=濃淡が場所で決まらないぼかし方

 

室町時代
・禅的精神による精神美の形成
・「寂(さび)」の精神空間
金閣寺
-特徴とする総合芸術例-----
刀剣芸術、能と水墨画
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■柿色
=世間からはみ出した者をしるしづけた色

 

【桃山時代】
・金彩色彩空間と無彩美
・南蛮文化
・茶道
・小袖
-特徴とする総合芸術例-----
金碧障壁画、茶道芸術
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■金碧障壁画
=金色と青の対比により、豪華絢爛の彩色空間を演出
■擦箔(すりはく)、縫箔(ぬいはく)
=金を布地化した織物

 

【江戸時代】
・町人色彩気質と変種日の追求
-特徴とする総合芸術例-----
歌舞伎芸術、社会の解放への兆し
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奢侈禁止令(しゃしきんしれい)
=贅を尽くした衣服が競うようにつくられた為、幕府が発令
■四十八茶、百鼠(しじゅうはっちゃ、ひゃくねず)
=茶色系、ねずみ色系が多数現れた
→茶色は歌舞伎役者の名前にちなむものがよく知られた
■印籠
=印や薬入れとして使われた

 

【明治・大正時代】
・色彩の多様化と色彩科学導入
・合成染料の普及
-特徴-------------
社会の欧風化と伝統の間にある矛盾
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■「色図」教育
=文部省の指導により行われた

 


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